更年期障害への理解
更年期障害の多くは自律神経系の症状が多くの場合出てきます。気分が変動する事、めまい、いら立つ事、ホットフラッシュ・・・様々な形での症状を訴えるようになります。それらの一つ一つの症状はご本人にとって本当に辛く、人に伝えても”更年期だから”と軽くみられているように感じる事も生じてきます。
最近では男性の更年期も注目されていますが、臨床上ではやはり女性の方が圧倒的に多いのが現状です。
情緒の不安定さを訴えることや、自分の身体が上手くコントロール出来ずに、憂うつさを感じたり、そうした結果によって怒りやすく攻撃的になる状態も起こりやすくなります。
こうした心理的変化というものは、患者にとって内的なフラストレーションが溜まるもので、大きなストレスを抱える事になるでしょう。
更年期はその名称と共に大分社会的地位を築いてきた感じもしますが、自律神経系の症状ゆえに目に見えない症状に悩まされることから、先にも述べたように他人に理解されにくいことが多いのが現実です。
理解されない中で体調不良や心理的負荷を感じていると、抑うつ感が増していくことになってしまいます。
治療にはホルモン剤を投与したり、薬物療法や漢方薬を用いたり、食事療法も予防として行うことがあります。
更年期障害へのメールカウンセリング
メールカウンセリングでは心理的負荷を出来る限り取り除いていけるように、患者と語り合っていくことになります。メールカウンセリングの”空間”は患者にとって安心できる、理解をされる場所である事を実感してもらうことで、情緒の安定にも繋がっていくことでしょう。
更年期とカウンセリングは結びつかないようなイメージも持たれるが、話すことの大切さ、心のコントロールに役立つ事を多くのクライエントは感じておられます。
心が安定してくると自然と自律神経もバランスを取り戻しやすくなり、自律神経の乱れから生じてくる症状が緩和されることから、心と体に良い影響を及ぼしてくることも期待できるでしょう。
【参考文献】
(1)厚生労働省 e-ヘルスネット(更年期障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp))