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境界性パーソナリティ障害とメールカウンセリング

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境界パーソナリティ障害(borderline personality disorder)と関連付けられるクライエントは臨床上よくカウンセリングに訪れることがります。
うつ状態や対人関係の問題を繰り返す事・自殺をほのめかす事・過食等を訴えることなどでもこの境界例が疑われることがあるものです。
”borderline”という言葉自体が有名となり、気軽にこの言葉を用いる風潮も見られるのが現状と言えるでしょう。

境界性人格障害の特徴

この境界性人格障害の特徴は、対人関係や感情の不安定さや予期しないところでの衝動性があらわれることでしょうか。予期できないところでの衝動性というものは、周囲の人にとっては驚きとなり近づきにくさを感じてしまうことになります。それゆえに、「どう付き合って良いか分からない」と周囲も感じてしまい孤立してしまうことも少なくありません。

心理としては、”見捨てられることを避ける”ために始めから人間関係を築こうとしなかったり、孤独を保って見捨てられないようにするような行動を実際にしたり、あるいはそのための努力をしようとすることがあります。
周りの変化に敏感に反応して、一時の別れに関しても見捨てられるという恐怖感を抱いて、そのことから怒りを表したりする事もあるでしょう。
見捨てられることを避けようとする行動の中に、自らを傷つける行動を取ることで関係を保とうとすることもあります。それで自殺企図など衝動性をあらわす為に周囲は困惑することが多くなります。

自我の不安定さによって、目標や価値観等が突然に変わり、周囲からは”変わった人だ”とレッテルを張られてしまうことも本人にとっては苦しいことでしょう。

境界例へのメールカウンセリング

メールカウンセリングにおいては、まずは信頼関係を安定的なものとするように心がける事になります。信頼関係という枠組みを安定させることで、見捨てられる恐怖感を和らげ、支持的な援助を行えるようにします。また、現状で危機的な場面に陥っている事も少なくないので、その状況にどのように対応できるかカウンセリングを通して考え、適応を図っていくこともあるでしょう。
周囲の人たちも困惑しているかもしれませんが、何よりも本人も「どうしたらいいのか分からない」と感じていて苦しみの言葉を語られるものです。
適応できていない部分を一つずつ適応させていくことで、自信を取り戻し周囲からの信頼も取り戻していきたいものです。

【参考文献】
(1)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引 2020年(高橋三郎、大野裕監訳)医学書院