心身症とは簡単に表現すれば、心理的関与を推測できる生理的反応(頭痛や胃潰瘍など)が慢性化・習慣化したものを言います。頭痛は機能的な変化で胃潰瘍は器質的な変化を伴うものとなりますが、それらの病状が心理的な何らかの影響によって様々な形で生じてくるわけです。
DSM-5では身体症状症と病気不安症などに分類されています。
心身症に含まれるものには、「疾患」と判断されるほど重症なものも多く、内科等での診断も平衡して行う事も少なくありません。
心身症の要因となる出来事
要因として「心理的要因が関わっている」ということが多いですが”心理的要因”とは、平たく言えばストレスのことです。ストレスを感じる事が多くなりそれが身体の不調に影響を及ぼしてくるわけです。では、どのようなストレスが心身症を生じさせるのでしょうか?
多くの人がストレスを大きく感じる出来事として・・・
- 近しい人との死別
- 災害や犯罪に巻き込まれる
- 環境の変化
- 就職や退職
- 結婚や離婚
上に挙げたストレス因は一例ですが、こうした状況に置かれた時に心身症を発しやすくなります。気づかれた方もおられると思いますが、これらのストレス因の出来事の中には、ネガティブな出来事だけでなく”結婚や就職”などのポジティブと思える出来事も含まれています。
それでも、そうした変化は大きくこれまでの生活を変化させる出来事であって、心がいつの間にかストレスを感じている状況に置かれていることがあるのです。
心身症へのカウンセリング
メールカウンセリングでは、心身症を発生させている心理的要因は何かをメールカウンセリングを通して断定していき、それをどのように取り除いていくのか、あるいは上手く付き合っていくか、考えていくことになります。
心理的ストレスを取り除く為に、認知療法なども共にカウンセラーと考えていくことも出来ることでしょう。
【参考文献】
(1)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引 2020年(高橋三郎、大野裕監訳)医学書院
(2)MSDマニュアルプロフェッショナル版(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル)