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認知療法の考え方

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カウンセリングの技法の中に認知療法という技法がある。広く使用されるようになった技法ですがどのような考え方のものなのかご紹介したいと思います。認知療法の根底にある考え方としては、古代ギリシャ哲学者が語った言葉が分かりやすい。

「我々は出来事それ自体に影響をうけるのではなく、その出来事をどう解釈するかによって影響を受けるのである。」

”なるほど”と感じる言葉です。例えば、朝早くに睡眠から目が覚めた時(出来事)に対して次のどちらの解釈をすれば心は落ち込まないでしょうか?

①もったいない、もっと眠れたのに。

②早く目が覚めたことでいつも出来ない事が出来る。

もちろん2番目の解釈をする方が、心にとって優しい解釈ですし、落ち込まずにすみます。しかし、どちらも”出来事”は同じことが起きています。

解釈による心の変化

このように解釈によって気持ちや心に変化が生じる事が分かります。この解釈の部分が、いつもネガティブな解釈になってしまうような思考パターンが形成されているなら、心はいつも何かを背負わされているような窮屈さを感じ、イライラしたり、ふさぎ込んだり、怒りやすくなったり、傷つきやすくなったり・・・何らかの症状として表面化してくるものです。

同じ出来事でも”見方”によって解釈も変わってくるのです。
この点もう一つ例で考えてみると・・・
三角錐の物体を真横から眺めると、先の尖った形状の物体にしか見えませんが、同じ物体を下から眺めてみると円形をした角の無い物体に見えてきます。
「見る角度や方向を変えてみる」ことで、自分から見える物体は変化してくるのです。

物事の解釈(認知)も同じ様に自分の心の負担にならないような見方をしていけるなら、心は喜ぶものですよ。

形成されてきたそうしたネガティブな思考にアプローチしていくことを認知療法では目指していきます。

ルームRESTメールカウンセリングにおける認知療法的支援についても、こうした考え方を基盤として心が安らぐ思考パターンを形成できるよう取り組んでいきます。