自分の交友関係がストレスのないものだと毎日の生活が楽しくなるものです。一方で家庭であるいは職場で、あるいはその両方で人間関係が気まずいものとなっているなら、ストレスが生じてその場に身を置くこともしんどくなるものかもしれません。それは、眠れなくなったり頭痛を生じさせたり身体症状として表れてくることもあります。
人間の多様性
日常生活では多くの人と接し、様々な相互作用を感じながら生活を送っています。支えたり支えられたりして過ごしているわけです。
その中で自分の役割と言うものも多様で、ある時には命令に従い、ある時には命令をする側になり、ある時には人を好きになり、嫌いになります。
そうした環境や役割の多様性の中で生活していると”人間関係”の問題に悩むことがあるのも自然な事かもしれません。
そのような悩みに関して、客観的に自分を眺めてみると、相手の性格をある程度推測して、自分の性格に合わせた関係を続けようとしていることがあります。その方が自分にとってストレスを感じないからです。
認知の歪み
その事が悪いということではなく、その”相手を推測”する段階で、意識的にまたは無意識的に”対人認知の歪み”によって、悩みを抱えてしまうことがあります。
例えば、人を評価する時に、より寛大に評価しようとする傾向があるでしょうか?(寛大化傾向)
推測の段階で過大評価しているなら、実際の場面で相手に対して残念さを感じることになるものです。
自分と似た性格を持っていると感じる相手を、厳しく評価することがあるでしょうか?(対比誤差)
自分の欠点も見てしまうように感じて、相手と距離を取るようになるかもしれません。
認知の歪みというものは上記以外にも、様々な場面で生じてきます。
人間関係へのメールカウンセリング
メールカウンセリングではそうした”認知の歪み”に気づけるように、対話を通して自分にとっての歪みを発見していきながら、実際にどのように考えると悩みを軽減していけるのか・・考えていきます。
自分の性格傾向も知っていると、人間関係の悩みに対応しやすいものですので、”自分を知る”という意味でもメールカウンセリングは活用いただけます。認知行動療法などは論理的な思考を働かせて、ストレスの少ない思考へと変化させることが出来ますので、人間関係の改善に向けて効果的と思われます。
【参考文献】
(1)公認心理師必携テキスト 2020年第2版(福島哲夫編集責任)株式会社学研メディカル秀潤社