2024年4月より料金を改定しております。全ての方がよりメールカウンセリングを受けやすい料金プランとなりました。

病気に対する不安とメールカウンセリング

病気に対する不安とカウンセリング
メールカウンセリング専門心の悩み相談室

自分は病気になってしまうのではないかと思うと心配が高まり、不眠になったり過緊張になり気が休まらない状態になるのが自然なものです。こうした心配はある程度のものでしたら病気に対して予防策を取ろうとするような利点があるものです。

しかし、極度に強く”病気になるのではないか”という心配は、不安によって心が支配されることになり日常生活に大きな影響を及ぼしてくることになります。

病気に対する強い不安

このような身体症状が出ていない中で強い不安に支配されてしまい、抑うつなども呈してくる状態をアメリカの精神医学会診断基準では「病気不安症」と読んだりすることになります。
病気ではないか・・・という強い不安はご本人にとっては心の苦痛でしかありませんので、何とか取り除いてあげたい不安です。

見えない脅威に対する不安

病気不安症はうつ病不安症を持っているが多いと言われていますが、似ている強い病気に対する不安としては病原菌やウイルスに対しての恐怖感というものも”病気に対する不安”という枠組みでは同じものとなってきます。
2020年の初頭から新型コロナウイルスが登場してきて、世界を混乱させてきました。当然ウイルスは目に見えない為に、どこで感染するか安全な対策はあるのか・・・大きな不安の渦に巻き込まれている状態です。

抑圧的な日常生活によって生じる不安の増加

ウイルスなどの”見えない脅威”に対して抱く不安は、誰もが感じるもので自然な心の反応ですが、そのことによって例えば家から出てはいけないという状態が続いたり、人と会話することが制限されるような風潮が生じたりするなら、心に大きな影響を及ぼしかねません。
様々な要因はありますが、人は日常生活において多くの刺激を得て脳が活性化し、快活な生活を送っています。しかし、家から出られないとか会話への制限などの外的な刺激が無くなるだけで人は抑うつ的な傾向が現れてきます。

また、買い物をしたり、友人と会食を楽しんだり、仕事の後に遊びに行ったり・・・多くの”快”となる予定が無くなっていくなら、心はネガティブな思考を作り出しやすくなってしまうことでしょう。
道理をわきまえる事も大切ですが、”見えない脅威”と闘っている最中には、意識して喜びを日々感じていけるような計画を作り出していきたいものです。

病気に対する不安へのカウンセリング

病気不安症などは間違った認知によって生じさせることが多くみられます。ウイルスや細菌など”見えない脅威”に対する強い不安は、自分自身の心の中に留めているだけでは不安が膨らみ間違った思考を生じさせてきます。
カウンセリングの中において病気への不安を話していく時に、なぜ不安を感じているのか、なぜ活力を持てないのか・・・多くの”なぜ”が整理されていき心が軽くなるものです。
メールカウンセリングは自宅に居ながら不安な思いを話せるカウンセリング手法ですので、病気に対する強い不安への良いアプローチになることでしょう。

【参考文献】
(1)DSM-5精神疾患の分類と診断の手引 2020年(高橋三郎、大野裕監訳)医学書院
(2)MSDマニュアルプロフェッショナル版(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル)