がん患者の心理的過程とカウンセリング

メールカウンセリング専門心の悩み相談室

癌患者に対するカウンセリングの有用性などは以前にも「がん患者へのカウンセリング」の中で記しました。ここではもう少し詳しくがん患者が遭遇するであろう心の過程について取り上げたいと思います。

がん診断(告知)のストレス

「癌と診断された」という状況・・・イメージしてみるとそれは大きな心の負担となることが容易に想像できます。具体的に心の動きを眺めてみると、絶望感を感じたり、挫折感を感じたり、何も考えることが出来なくなるという無気力の状態にもなるものです。
そこから、不安や恐怖、混乱に不眠など、心身の状態に影響が出てくる過程が続くことがあります。

初期治療の段階

医学の進歩と共にがん治療も選択肢が生まれるようになってきました。手術だけでなく抗がん剤治療やホルモン療法、放射線治療に数多くの民間療法もあります。それらの治療の選択は、直接命にも関わってくるものですから、不安と共に治療の選択が行われていくことになることでしょう。治療を受けることで副作用も生じてくる治療法もありますので、副作用からくるストレスも生じ得ます。
副作用の影響で外見にも変化がみられることで「治療すれば良くなると思っていたのに。」と感じたり「なんで自分が・・・」といった病と闘うことに疲弊してくることもあります。疲労感や無気力からの抑うつを生じさせることもあります。

再発

この段階が必ずあるわけではありませんが、再発を告知されることは、がん診断を告知された時よりも衝撃が大きいという場合があります。
これまでの治療は何だったのか・・・ここでも「なんで自分が・・」と怒りを感じたり、絶望を味わうこともあり、治療関係者への不信感も生じてくる可能性があります。

積極的な治療の中止や終末

この段階に進むと「希望がなくなった・・・よりどころとするものが無くなった」と感じ、絶望感が生じやすくなります。現状を受け入れ切れない、現状の病状を受容しきれない心理状態が見られることもあります。治療から緩和ケアなどに移行する中で、医師や看護師から見捨てられたと不信感を持つこともあり得ます。
心理的な問題だけでなく、病状も進行しているならば、疼痛や嘔気など身体の苦痛からふさぎ込んでしまうこともあり得ます。
ご家族に対しては「迷惑をかけたくない」というお気持ちを持たれる方も多く、孤立しやすくなる状況も生じ得ます。

がんに対しての心理的な援助

こうしてみてみると、がんという病があらゆる段階で、患者に対して心理的苦痛を生じさせてくることが分かります。これは患者だけでなくそれを支えるご家族や関係する人たち全てに目を向けていかなければいけない心理的必要です。「これをしたらいい。」「あれをしたらいい。」という一面的な考えでサポートすることは出来ず、患者にとって今その人の心で何が起きてるのだろうか、ご家族の心の中で何が起きてるのだろうか、寄り添いつつ援助を差し伸べていく必要があります。
私の好きな書物の言葉に「喜びは治療薬として効く」という言葉があります。
患者や関係する周囲の方たちが少しでも”喜び”を感じられるサポートを行っていきたいものです。
メールカウンセリングは患者本人はもちろん、ご家族の方もストレスを抱え込まないために有用なツールです。

メールカウンセリング専門相談室ルームRESTのサービス