HSPという言葉はここ数年テレビや雑誌に取り上げられるようになり、一般的にも知れ渡るようになりました。心理的傾向が注目されることは良いことですが、誤解も生じるようになっています。HSPが病気の一つと見られてしまうことがあるようです。
病気と見られることでの弊害は、セルフチェックなどをしてみてHSPという結果が出た時の心の状態をイメージしてみると良いかもしれません・・・「自分はHSPだ。」と思うとそれだけで心が苦しくなったり、「病院へ行かないと治らない。」と思って抑うつ的になることもあります。心配が増えてしまうのですね。
大切なことはHSPは病気ではなく、心の傾向・特質の一つということです。
もう少し分かりやすくいうと、熱血タイプ・穏やかタイプ・・・など、自分や人のことを~タイプとグループ分けすることがありますが、HSPもその一つとしてみていくと”病気”という観点から離れることが出来て、HSPセルフチェックの結果もポジティブに活用できることになります。
HSPとは何?
エレイン・アーロンという心理学者が繊細な人を研究されていて、幾つかの項目に当てはまる人を「HSP(エイチエスピー)」ハイリ―・センシティブ・パーソンと名付けました。日本では親しみ込めて「繊細さん」と名付けておられる方もおられます。
このアーロン博士に言わせると、5人に1人はHSPに当てはまるということです。男性と女性の比率に差はないようです。
このHSPに当てはまる人は、刺激に弱く、気疲れを感じやすく「生きづらい」と感じることが多いということです。なぜでしょうか?
繊細さや敏感さを有しますので、生活の中や職場で生じてくるちょっとした不安を生じさせる出来事やネガティブに考える傾向によって、心が沢山働くことになり”心の疲れ”を感じてしまうのです。
敏感に物事を感じ取り、いろいろと考えることで心が疲れたと感じることはありませんか?
心が疲れてくると、なかなかお一人で解決しようとしても思うようにいかない状態になります。
どんな対応ができる?
生まれつきの特質でもありますので、それを治そうとする必要はありません。
HSPだからこそ周りの人を気遣えたり、敏感に感情移入出来たりしてメリットがあります。
何事もそうかもしれませんが、デメリットがこのメリットを上回らないように心をコントロールしてあげることが大切です。
病気ではありませんので、この特質を上手く使って生活していくのです。
そのために、自分の傾向や特質を知るために心理テストなどを行いながら、”自分を知り”メリットを把握し活用する意識を持つことが出来るでしょう。
HSPへのメールカウンセリング
HSPの特質を持たれる方は、カウンセリングを受けることに対して「人からどう思われるだろうか」とか「人に知られたくない」というお気持ちが働いて、相談を躊躇される方が沢山おられます。それでも自分を知り、心をコントロールするためにカウンセリングを気軽に受けて欲しいと思います。
その点、メールカウンセリングはご自宅からご自分の空いた時間に相談していただける方法なので、多くの方に喜んで頂いています。メールカウンセリングでカウンセラーと話していく中で、自分のメリットとデメリットの傾向をはっきりとさせていき、HSPをポジティブに捉えられるようにしていきましょう。