2024年4月より料金を改定しております。全ての方がよりメールカウンセリングを受けやすい料金プランとなりました。

死別への対応とメールカウンセリング

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」は誰にとっても避けられない現実である。その中で、身近な者の死・配偶者の死・親族の死というのは、心にぽっかり穴が開いたような、受け入れがたい現実である。
臨床経験ではその出来事に直面したクライエントは、現実を受け入れられない状況であったり、混乱ゆえに頭が真っ白であったり、感情が麻痺したり、様々な心理的変化を訴える。

米国の精神分析医のキューブラーロスによると心の変化を次のような段階に説明している。(死を目前にした患者自身の心について)
まず、衝撃・・・そして、否認・・・怒り・・・取り引き・・・抑うつ・・・受容。という過程である。
これは周囲の家族や友人にとっても似たような過程を経験するように思う。ただ、こうしたはっきりとした段階があるのではなく、重なり合い、あまり感じない段階もあり、人によって違うのは言うまでもない。

死別の反応の程度等は、年齢・性別・死別の状況・性格・・・などでも変わってくる。予期せぬ死の場合は、予期できた死よりも死別反応の大きさは大きいものになりやすい。

死別を体験した人は、怒りを感じたり絶望を感じたり、悲哀・罪責感など様々な感情を感じる。また、感情が麻痺する事もある。そうした死別の反応を表出してはいけないと感じることもあるなかで、周囲は泣いてもかまわないような援助を差し伸べる事もできる。
メールカウンセリングでは、何でも話せるその人の空間を提供するように、感情・出来事・気持ちを話せる場を提供する事になる。
クライエントに寄り添い、怒りを抱いても。悲しみを抱いても。寂しさを感じても。・・・安心した”自分”を取り戻せるように取り組む事になる。

時間が経てば解決する・・・というよりも、思いや感情を話せる空間をメールカウンセリングなどで作り出してあげることは大切な事となる。

*無理に気持ちや感情を表出させることはふさわしくありません。

【参考文献】
(1)公認心理師必携テキスト 2020年第2版(福島哲夫編集責任)株式会社学研メディカル秀潤社