2024年4月より料金を改定しております。全ての方がよりメールカウンセリングを受けやすい料金プランとなりました。

自殺対策とメールカウンセリングについて

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自殺したい」「死にたい」と打ち明けられることは、衝撃的でもあり動揺するのが自然な心の働きでもあると思います。
それでも、自殺への思いを打ち明けるにあたって”だれでも良いから打ち明けたのではない”ということを思いに留めておきたいところです。

あなただから人に打ち明けられないことを話してくれたのです。

なぜ「死にたい」と打ち明けたのか

自分の苦しい思い・絶望を感じる思いを受け止めてくれるのではないか・・・意識的にも無意識的にも判断して打ち明けられたのです。

ですから打ち明けられた側は強い不安が沸き起こるかもしれませんが、話をそらそうとしたり、軽く受け流したり、「そんなことを言わないの」と叱責したりしないようにしたいものです。
もしそのように軽く受け流したり話しをそらしてしまうなら、打ち明けた方は再び心を閉ざすことになるかもしれません。

では打ち明けられたならどうするか・・・。
批判や”頑張れ”と激励するのではなく、その人の感じている絶望的な気持ちに耳を傾けるようにしたいものです。
耳を傾けるだけでどれだけ心強いでしょう。どれだけ頼りに感じるでしょう。
その人の味方になってあげてください。
たとえ自分にとって納得できるような事ではなくても、打ち明けてくれた相手にとって”その事”は死にたいと思わせるほどの苦しみを生じさせているのです。

自殺のリスク

本人はどれだけ本気で死のうと思っているのでしょうか。
自殺をする手段を具体的に考えているでしょうか。具体的なことを考えているほどリスクは高いものです。
専門家に繋げるように努力したり、いつも以上に気を配っている必要が生じるでしょう。

なぜ自殺が多いのか、個人的な考察

2021年に日本財団が行った調査によると、4人に1人は「死にたいと思ったことがある。」「7割が自殺をした時に誰にも相談していない。」という結果が公表されました。(引用:日本財団
この調査結果を見た時にカウンセラーとしての無力感を感じると共に、何が自分には出来るのだろうかと考えさせられるものでした。
筆者の在住地域はいわゆる”田舎”ですが、県内でも2倍近い自殺率が公表されています・・・なぜなのだろう・・。
自治体などはゲートキーパーなどを育て対策に力を入れているが、それだけで対策になるのかは分からない。

これはあくまで個人的な見解でデータを取ったものではないが、田舎における自殺率の高さというのは、あまりに隣り同士の距離が近すぎるという点も挙げられるのではないかと感じられる。
ゲートキーパーを置くことで「死にたい」と思った時に相談できる体制を取れるのだが、そのゲートキーパーが同じ地域の住民であるなら、”距離が近い”という現実は「相談しにくい」という心理に繋がりはしないだろうか・・・。
だからといって隣近所の関係が遠くなりすぎると、それはそれで孤立を生み出し自殺率を上げることにもなると思うと、難しい対策になるのだと思う。
田舎は”和”を大切にする文化がメリットでもあるが、同時に”個”を大切にした上で”和”を大切にする心理教育が、田舎における自殺対策の一つになるのではないか・・・個人的な見解の域を出ない考察ではありますが、今後臨床を重ねて考察を深めていきたいものです。

自殺企図へのメールカウンセリング

メールカウンセリングは自殺を考える人だけのものではなく、周囲の支える側の為のものでもあります。どうしたら良いのだろう・何をしたら良いのだろう・・と一人で悩むことは良い判断に繋がらないものです。周囲が勇気を持って行動する上でサポートする側がカウンセリングを受けることも大切なことです。
実際の状況を具体的にお聴きしながら、今何を行えるか・・・メールカウンセリングで考えていきます。
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【参考文献】
(1)日本財団(第4回 自殺意識全国調査報告書を公開 | 日本財団 (nippon-foundation.or.jp)